わたしの住んでいる町には、昼夜問わず、野生の鹿が現れます。 山から降りてくるんでしょうか? はじめて見たときは本当にびっくりしました。 「ここは奈良?」と思わせるほど、民家や道を悠々とお散歩しています。 つい昨日も、近所を歩いていたら鹿ファミリーに遭遇しました。
人の家の庭に勝手に入って、芝生をムシャムシャしてます。 わたしが近寄っても気にせず、我が物顔でムシャムシャ。 「鹿さん、鹿さ~ん!」 カメラを向けて近寄ると、警戒してギロっとにらんできます。 さらに足を進めたら、いそいそと逃げていってしまいました。……んっ? ふと我にかえって気づきました。 鹿に夢中のあまり、人の家の庭に侵入してるよ自分! あややや~ 足早にその場を退散し、家に帰りました。そしてその日の晩、夫に鹿目撃体験を話しました。 “I saw three deers today!” こんなシンプルな文なのに、間違いがあり指摘されました。 鹿「deer」は複数形でも「deer」のまま。「s」をつけてはいけません。<正しい言い方> 「1匹の鹿を見た」の場合は、I saw a deer. 単体なら、「a」をつけます。 「2匹の鹿を見た」の場合は、I saw two deer. 複数でもdeerのままです。「deer」は名詞のなかの、「不変化の複数形」というカテゴリーに属し、 複数であっても「s」などをつけません。 たとえば、 「sheep (羊)」、「fish (魚)」もそのルールが当てはまります。 鹿や羊、魚は「群れ」としての認識が強く、1匹ずつわざわざ数えるものではないかららしいです。 わたしは鹿が好きなので、「1匹ずつ数えてあげてよ」って思ってしまうんですけどね。 奈良の鹿は春日大社の神使として、古くから手厚く保護されてきたんですから。
最後に、「不変化の複数形」例外を紹介します 「fish (魚)」は、例外として「fishes」と複数形を使う場合もあります。 食べ物としての魚全般ではなく、それぞれの魚の「種類」について述べたいときです。 例文: I saw various fishes at the aquarium. (水族館でいろんな魚を見ました) Sakana-kun is very familiar with fishes. (さかなクンは魚にとても精通しています) こんな文脈でつかってみてくださいね。 では、みなさん楽しい週末を!